ISSUE 001 — 2026 APRIL 地域循環・チャレンジ支援
A Magazine of Local Economy & Possibility
VOL. 001  ·  N° 01
¥0 / 非売品 / FOR PROPOSAL USE
ISBN 978-4-000-00001-0
Keeping Local Money in the Local Loop. THE ARCHITECTURE OF COMMUNITY SUPPORT
FEATURE
0%
地域に残る
お金の設計
地域の応援が、地域の外に
流れていかないために。
返礼品でチャレンジを応援する仕組みを、
地域のなかで完結するかたちにする。
3,000円の行き先を、四者で分け直す提案。 A PROPOSAL FOR LOCAL CROWD-SUPPORT
SPECIAL FEATURE:   返礼品  ·  地域循環  ·  チャレンジ  ·  プラットフォーム設計
APRIL 2026
MEGURUWA N°001 CONTENTSP. 002

目次
— In This Issue

01
はじめに — 違和感の出どころEditor's Note
P.004
02
出発点 — 地域の応援が、地域の外に流れていくChapter 01
P.006
03
仕組み — 四者でお金を地域に留めるChapter 02
P.008
04
お金のリアル — 3,000円の行き先Chapter 03
P.010
05
チャレンジとは何かChapter 04
P.012
06
登場人物Chapter 05
P.014
07
ロードマップChapter 06
P.016
08
懸念と、向き合い方Chapter 07
P.018
09
マニフェストManifesto
P.020
№ 01
0%
地域に残るお金の割合(従来型は約50%)
№ 02
¥0
標準プランの協賛金額(1人あたり)
№ 03
4
お金をまわす登場人物の数 — 協賛者・主催者・事業者・運営
MEGURUWA N°001 EDITOR'S NOTEP. 004
№ 01 Editor's Note — はじめに
Where the unease began.

違和感の、
出どころ。

協賛で集めたお金のおよそ半分が、地域の外にある業者へ流れていく。返礼品は届く。けれどその利益の大半は、このまちには落ちない。 そんな構図に、どこかで気づいてしまった。

集めた想いは確かに向こう側に届く。ただし、そのうちの半分は、地域の外の業者に吸収される。返礼品という仕組みが悪いのではない。、という一点に問題があった。

もし、返礼品を地元の事業者が出していたら。日々つくられている食やものづくりが、そのまま協賛者のもとへ届いたら。3,000円の半分は、地域で暮らすだれかの売上になっていたはずだ。

この違和感を、仕組みとしてほどいていく。それが、この冊子のテーマ。

Editorial
協賛で集まったお金が
地域の外に流れる構造を、

これが、めぐるわが解きたい一行。仕組みの入り口と出口を、どちらも地域のなかに設計し直す。

MEGURUWA N°001 CHAPTER 01P. 006
Ch. 01 出発点 — The Leak

地域の応援が、
地域のに流れていく。

A quiet leak, flowing out.

0%
従来型の協賛の仕組みでは、集まった金額の約半分が、地域の外にある業者に流れていた。
返礼品セットに姿を変えた「地域外への流出」は、誰も悪意がなくても起こる、構造の問題である。
課題

集まるお金が、外に流れる。

返礼品の仕入れが外部業者を経由すると、協賛金の約半分が地域外に流出する。

解決

返礼品を、地元から調達する。

地域の事業者から返礼品を募り、お金の通り道を地域の内側で閉じる。

設計思想

誰も損をしない、三方一両得。

主催者・事業者・運営、どこかに負担が集中しない分配で回す。

返礼品が地域の事業者だったら、よかったのに。
── その違和感から、この設計は始まった。 — MEGURUWA · EDITORIAL
MEGURUWA N°001 CHAPTER 02P. 008
Ch. 02 仕組み — The Architecture

四者で、お金を
地域に留める

A four-player architecture.

チャレンジ主催者Organizer
↑ 活動資金
協賛者Supporter
協賛金 →
めぐるわ
PLATFORM
← 返礼品代
地域事業者Local Producer
↑ 運営費
運営Operator
※ 返礼品は、地域事業者から協賛者へ直接発送される(プラットフォームは在庫・物流を持たない)
Supporter

協賛者

地元の商品を味わいながら、チャレンジを応援する。納得感のある金額で払う。

Organizer

主催者

仕組みの利用料はゼロ。応援される側にお金の負担が集中しない設計。

Producer

地域事業者

募集と発送を分離。まとめて1回だけ梱包・発送する。日次対応は不要。

Operator

運営

プラットフォームの設計・運用に徹する。在庫も物流も持たない、軽い運営体。

MEGURUWA N°001 CHAPTER 03P. 010
Ch. 03 お金のリアル — Where it goes

3,000円の、
行方を設計する。

Where does the money actually end up?

¥3,000 のうち、地域に残るのは?
BASE SCALE = ¥3,000
従来型Conventional
¥00% が地域に残る
めぐるわMEGURUWA
¥00% が地域に残る
THE DELTA — 地域にとどまるお金の差
50% 93%  (+¥1,300)

めぐるわ方式・3,000円の内訳

協賛者が払う金額は1本。中で4者に配分する。配分比率は運用しながら見直す前提。

返礼品代
¥1,500
地域事業者
協賛金
¥1,100
主催者
運営費
¥400
プラットフォーム運営
協賛者支払総額
¥3,000

※ 運営費400円の内訳(プロデュース・システム手数料)は、運用開始時に合意する。

設計の考え方

小規模案件でも、だれも赤字を見ない。返礼品は実経費として事業者に直接渡り、運営費は固定費ゼロから立ち上げる。

成長とともに規模が見えてきた段階で、配分を見直していく。最初から大きな運営コストを載せない設計が、小さな案件でも成立する理由になっている。

Key Principle
返礼品代と手数料を切り分ける。
MEGURUWA N°001 CHAPTER 04P. 012
Ch. 04 チャレンジとは — Redefining

チャレンジは、
ひとりのものじゃない。

What counts as a "challenge"?

「チャレンジ」は、子どもの遠征だけを指さない。人口減少が著しい地域で、何かをやろうとすることすべてを、この特集ではチャレンジと呼ぶ。

部活動や文化活動の遠征も、地域の祭りも、小さな店のはじまりも、途絶えそうな一次産業を続ける営みも、同じ軸の上に乗っている。個人の挑戦も、地域の意思表示も、残っていくためのエネルギーという点で等価である。

その等価性を担保する通り道が、めぐるわだ。

Ex.01

子どもの遠征

全国大会や海外遠征など、チームや個人の挑戦。

Ex.02

地域の祭り・イベント

平和への祈りや世代をつなぐための、地域の集まり。

Ex.03

ちいさな起業

出店・小規模な会社の立ち上げ・本屋・地域出版。

Ex.04

残すための挑戦

途絶えそうな文化・漁・手仕事を、もう一度まわしていく営み。

MEGURUWA N°001 CHAPTER 05P. 014
Ch. 05 登場人物 — The Cast

四者の、
それぞれの動機。

Everyone's reason to be here.

SUPPORTER
協賛者
納得できる金額で、地元の商品を味わいながらチャレンジを応援する。寄付とショッピングの中間にある、新しい体験。
ORGANIZER
チャレンジ主催者
仕組みの利用料はゼロ。運営費は協賛金のなかに組み込まれているため、挑戦する人がお金で消耗しない。
PRODUCER
地域事業者
返礼品の価格設定・梱包・発送を担う。募集と発送を分離することで、日々の出荷に追われない。
OPERATOR
運営
プラットフォームの設計と運用に徹する。在庫も物流も持たず、できるだけ軽く、長く続けられるかたちで。
「一緒にやりましょう」ではなく、
「つながりがあるから、お願いできる」。 — PROJECT POSITIONING
MEGURUWA N°001 CHAPTER 06P. 016
Ch. 06 ロードマップ — The Road

3年で、
何を積み上げるか。

From proof to infrastructure.

Phase 0 — Now
構想の整理
  • 仕組みの骨格を固める
  • 名称・ブランドの検討
  • 初期プロトタイプ
Phase 1 — 3ヶ月
第1号案件を走らせる
  • 信頼できる主催者・事業者と始める
  • 事業者の負担ゼロで立ち上げる
  • 実運用データを取る
Phase 2 — 半年〜1年
事業者・案件を広げる
  • 先行事例をもとに広げていく
  • 返礼品の選択肢を増やす
  • 掲載審査・法的整理を入れる
Phase 3 — 1〜3年
地域インフラへ
  • 複数案件の同時稼働
  • 収益モデルの本格化
  • ブランドとして定着させる

守るべき順番

最初は、次に、最後に。いきなり規模を取りにいくと、事業者の負担と法的整理が間に合わず、仕組みそのものが信頼を失う。

小さく確実に実例をつくることを、最初の1年の最優先とする。

規模の想定

無理のないペースで、年に数件から数十件。「地域で知られて、地域の人が安心して使える」状態を、数字より先に置く。

大手クラウドファンディングと張り合うのではなく、という一点で差別化する。

MEGURUWA N°001 CHAPTER 07P. 018
Ch. 07 懸念 — What we're watching

懸念と、
向き合い方。

What we know can go wrong — and how we carry it.

01
チャレンジ案件の発生頻度が読めない

地域で「協賛を募りたいチャレンジ」が年に何件出るかは未知数。少なすぎれば仕組みが遊休化、多すぎれば供給が追いつかない。

Approach初年度は小さな目標。既存の地域の動きと紐付けながら走らせる。
02
事業者の継続参加が続くか

ご祝儀的に初回は出してくれても、手間に見合わないと次から断られる。

Approach第1号案件で「手間 vs 売上」を数字で可視化し、事業者に共有する。
03
法的グレーゾーンが残る

「協賛」と「商品販売」の境目、特定商取引法・資金決済法・景品表示法への抵触リスク。

Approach第1号案件を走らせる前に、商工会議所または専門家に相談する。
04
4者モデルは、説明が複雑になりがち

関係者が増えるほど、協賛者・主催者への説明が難しくなる。透明性が下がると信頼が揺らぐ。

Approach協賛者向けには「返礼品代 ◯% / 協賛金 ◯% / 運営費 ◯%」のシンプル表示に揃える。
05
営業責任が曖昧になる

チャレンジ主催者を誰が連れてくるかが決まらないと、仕組みはあるのに案件ゼロ、という状態になりやすい。

Approach役割分担を最初に明確化。紹介時のインセンティブも設計する。
06
「地域のため」がお金の議論で薄まる

分配比率の議論が長引くと、本来の目的(地域循環・チャレンジ支援)がぼやける。

Approach迷ったら「地域にお金が残るか」「チャレンジが応援されるか」に立ち返る。
MEGURUWA N°001 MANIFESTOP. 020
A MANIFESTO FROM MEGURUWA

地域に、
お金の通り道を、
もう一本つくる。

わたしたちは、人が減っていく地域で、それでも何かを続けようとする人を応援したい。

応援のかたちはさまざまにある。寄付でも、ふるさと納税でも、クラウドファンディングでも、応援はできる。けれど、そのお金の半分が地域の外の業者の手に渡ってしまうなら、わたしたちは、別の道をつくりたい。

地元の事業者がつくる返礼品を、地元の人と、地元を想う人が買う。売上は地元に残る。協賛金は、チャレンジを続ける人の手元に残る。運営費は、その仕組みを設計し運用する人の手元に残る。そのすべてが、地域にとどまる。

めぐるわは、仕組みの名前であると同時に、わたしたちの願いである。

— MEGURUWA A PROPOSAL / APRIL 2026
ABOUT

めぐるわ(MEGURUWA)
地域のチャレンジを、地域の事業者が届ける返礼品で応援する、南部地区を起点としたプラットフォーム構想。

用途
本冊子は、仕組みの全体像を共有するための提案資料。配分比率・名称・ロードマップは運用しながら見直す前提で記載している。

IMPRINT

MEGURUWA — Issue No.001
2026年4月 発行
非売品 / 提案内利用

取材・編集
MEGURUWA 編集部

次の検討事項
① 名称の最終決定
② 第1号案件の選定
③ 配分比率の合意
④ 法的確認

Keep it local. Keep it turning.
© MEGURUWA · 2026